いつもRIKCADをご利用いただき、ありがとうございます。
お施主様が「ここに住みたい」と感じる瞬間。
それは、図面を見ているときではなく、完成後の暮らしを“想像できたとき”です。
その想像を後押しするのが、パースの力。
今回は、パース作成をよりスムーズに進めるための操作テクニックと設定のポイント、そして仕上がりを整えるための実践アドバイスをご紹介します。
①カメラツールを配置した後に選択しにくい
カメラツールは配置後、意外と選択しづらいことがあります。
下図のカメラツールの設置位置(①)と目標点(②)のいずれかをクリックすると、比較的選択しやすくなります。

それでも選びづらいときは、ナビゲータウインドウからも選択可能です。
※ナビゲータが表示されていない場合は、ツールバー>ナビゲータを表示、または【F5】キーで表示できます。
- 「00 名称未設定パス」の▷をクリックすると先ほど設定した「カメラ1」が表示されます。
- 「カメラ1」をダブルクリックすると3Dウィンドウに切り替わります。
カメラが見つからない場合や、非表示にしたカメラを再利用したい場合にも便利な方法です。
②太陽の位置を調整したい
光の向きひとつで、外構の立体感や素材の質感は大きく変わります。
パースが暗いと感じた場合は、方位や太陽の高度の調整を行いましょう。
レンダリングを実行する前に、昼景・夕景・夜景それぞれのシーンに合わせて、太陽高度を見直してみるのもおすすめです。太陽高度は、下記の内容を参考にしながら、お好みの設定を選んでみましょう。
※日本(北緯35°前後:東京基準)を想定した目安です
45〜55°:春〜夏の10〜12時頃
35〜45°:春秋の午前中
12°前後:日没約40分前
8°前後:日没約25分前
2〜3°:日没直後
※夜景レンダリングにおいては影の描写を考慮すると、太陽を月と見立てて、高度50~80°程度がよさそうです。
季節感を出したい場合は、夏:50〜55°(爽やか)/春秋:40〜45°(万能)/冬:30〜35°(陰影強め)と考えると、より意図的な演出がしやすくなります。
設定手順
- 配置したカメラツールを選択し、3Dウィンドウに切り替えます。
- メニューバー「ウィンドウ」>「3D投影の設定」をクリックし、太陽の高度や位置を調整します。
- 設定画面を閉じ、ツールバーの「3D投影の設定」のプルダウンから、「選択したカメラを編集」を選択すると、変更内容が保持されます。
▼手順はこちら(パースの設定という項目でご確認ください)
https://faq.rik-support.net/0236
③複数のカメラを一括配置したい
パース作成の初期段階でおすすめなのが、カメラ自動配置(システムアップ機能)です。
レンダリングしたい方位を指定するだけで、自動的に2アングルのカメラツールを配置できます。
2つのカメラツールを配置する際に伴うクリック数を短縮できるため、作図スピードの向上にもつながります。
▼手順はこちら
https://faq.rik-support.net/0462
④複数のカメラツールから一括でレンダリングをしたい
複数アングルを一度に出力したい場合は、フライスルー作成機能を活用します。
配置済みのカメラツールから一括レンダリングが可能になり、
提案資料作成の効率が大きく向上します。
▼手順はこちら
https://faq.rik-support.net/0199
⑤パース作成時に気を付けること
❶ 可能な限り余白は作らない
写真やパース画像では、フレーム全体を使って被写体を大きく見せることが重要です。
画角を最大限活用することで、設計意図や細部のつくり込みがより鮮明に伝わり、視覚的にも強い印象を与えることができます。
例:横2,000ピクセルで作成する場合
→ 被写体を可能な限り大きく構成することで、迫力と訴求力のある画像になります。

❷ 部分パースは導線や人の目線の高さを意識する
部分パースでは、人の動きや目線を意識しましょう。
・帰宅時のアプローチ動線
・玄関から外へ出たときの視界
・リビングから庭を見たときの高さ
成人の平均目線高さは
・男性:約1,550~1,650mm
・女性:約1,450~1,550mm
1,500mm前後にカメラツールを設定すると、自然な見え方になります。

※カメラツールの視点は、設定項目から変更できます。

極端に低い・高い視点は、空間を不自然に広く(または狭く)見せてしまうため注意が必要です。
また、人の目線を意識したアングルは、目隠しフェンスの高さ検証にも効果的です。
❸ 水平・垂直を意識する
3Dウィンドウ上でアングルによって発生する「ひずみ」を、垂直に補正する機能「二点透視投影」「あおり補正」を利用して、チェックしていきましょう。
▼手順はこちら
https://faq.rik-support.net/0193
いかがだったでしょうか?
ほんの少しカメラツールの位置や光の向きを意識するだけで、提案の説得力は確実に変わります。
その一枚が、「なんとなく良いですね」から「これでお願いします」へと変わるきっかけになることもあります。
日々の作図の中で、ぜひ今回のポイントを取り入れてみてください。
これからも、皆さまの業務に役立つ情報をお届けしてまいります。
今後ともRIKCADをよろしくお願いいたします。
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