リックパースコンテストでは具体的に、どんな作品が入賞するの??

リックパースコンテスト2017も開催が決定致しました。ご自身で作成されたパースの技量を試す良い機会となりますので、応募された事がない方はぜひ応募してみてください。

応募作品がどのように選定され、入賞するのかを簡単にご説明いたします。まず以下の4つの項目から採点が行われます。
(1)パースの見栄えの良いアングル
(2)立体感のある陰影表現
(3)遠近感のある演出効果
(4)質感の表現

それでは、過去受賞作の中から上記ポイントを押さえた、特徴的な作品をご紹介します。(1)の構図については【パースで他社と差を付けたい!パースアングル編】にて紹介しているので要チェックです!一点透視図法や二点透視図法、アイソメ図についての専門書籍も多数あるのでチェックしてみてください。

(2)立体感のある陰影表現(光、影、空気感の効果的な使い方)として過去の受賞作の中でわかりやすいのがこちらの作品。光量の追加には光源、影方向は太陽光の方向などで微調整します。空気感を演出するには陰影をしっかりつけることがポイントです。レンダリング前に一工夫するだけで見違えるようなパースが出来上がりますよ。
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エディア株式会社 山口 詩乃氏 リックパースコンテスト2015 パース部門 ガーデン大賞

(3)遠近感のある演出効果(奥行き、濃淡)として特徴的なのはこちらの作品。効果的な前景や濃淡による視覚的効果、奥行きを演出する為の工夫がなされています。さらに、この米田氏の作品では植栽の濃淡、左前部分の植栽がある事での遠近感、扉を少し開けている事で奥行き感がさらに強調されています。
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有限会社ビークリエイト 米田 由美子氏 リックパースコンテスト2016 総合大賞 グランプリ

(4)質感の表現(光沢感、鏡面、ザラザラ感、ツルツル感、ふわっと感など)素材に質感を与えてレンダリングを実行すると、こちらの米田氏の作品の様に光沢感やザラザラ感を表現する事が出来ます。ただやり過ぎると、品がなくなってしまいますのでバランスを見ながらの調整が必要です。
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有限会社ビークリエイト 米田 由美子氏 リックパースコンテスト2016 ライティング優秀賞

ご紹介した様に採点項目に準じたパースを作成すると入賞への扉が開くかもしれません!入賞めざしてひと手間かければおのずと他社とのパース差別化にもなるでしょう。オリジナルの工夫も試して次回パースコンテストにご応募ください。

リックパースコンテスト