ミスを防ぐ!職人さんに分かりやすい図面を描きたい【前編】

工事の時に、職人さんの思い込み(図面の読み違え)によって現場ミスが起きたことはありませんか?施工後にミスが発覚するとやり直しにかかる余分な工期、原価がかかってしまい…とまず良い事はありません。そんなミスを未然に防止する為に「職人さんに分かりやすい図面を描く」ことが重要です。「職人さんにわかりやすい図面」にするには、どんな工夫が必要か考えてみました。

◆まずは「どんな図面が見にくいのか」認識すること
・図面に記載すべき情報と縮尺が合ってない
・記載する文字が多すぎる
・作図に工夫がない

◆次に「どんな図面がみやすいか」認識する
・縮尺が合っていて必要な情報がある

・適切な文字の大きさ・量
・詳細箇所は縮尺の違う図面の添付
もちろん他にも工夫すべき点はありますが、まずは上記の3点を押さえてみましょう。

それでは、もう少し具体的にポイントを押さえていきましょう。

(1)引出し線が一定のルールに乗っ取っている 例:引出し線は終点位置が揃っている。
(2)適格な寸法表記がある、各部位の寸法、敷地境界寸法と必要な情報がある。
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(3)線の強弱がある(太さでラインをはっきりさせる)
階段や段違いになる箇所のラインに強弱をつける事で高さ違いである事を強調出来るのでより分かりやすい図面になります。RIKCAD上ではペン番号を変えると線の太さが変わるので簡単に変更可能です。下図の場合、階段段違い部分を太くしています。
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(4)複雑な箇所は縮尺違いの詳細図を添付する
デザインが複雑な箇所等は別途1:50の図面を添付するとわかりやすいですね。特に立面図は複雑になる事が多いので職人さんには親切です。RIKCAD上では縮尺変更も簡単です。様々な縮尺に変更可能なので作図後に選択するだけですが、印刷用紙サイズには注意が必要です。最近はA3での印刷が主流ですが敷地の大きい図面の場合1:50ではA3用紙に入り切らない場合があります。A2のインクジェットプリンタなどの利用が望ましいでしょう。
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後編では残り4つの表記についてのポイントをご紹介します。